天皇杯全日本サッカー選手権大会 東京都代表決定戦準決勝
【対戦】 vs 国士舘大学 【会場】 国立スポーツ科学センター西が丘サッカー場 【日時】 2008年8月24日(日) 16:00 Kick Off 【観客】 532人
【試合結果】
FC町田ゼルビア 0−1(前半0−1) 国士舘大学
【スターティングメンバー】
GK 1白子 DF 19森川 4雑賀 27山崎 2津田 MF 16蒲原 11酒井 15柳崎 8石堂 FW 31山腰 26勝又
SUB 41渡辺 6杉本 20梁 5小池 14中川 10山口 17柏木
【交代】
76分 10山口(←酒井) 76分 31柏木(←山腰)
※全てFC町田ゼルビアのみとなりますので、ご了承下さい。
2番目の目標達成ならず
8月24日(日)、国立西が丘競技場(北区)において、天皇杯の東京都代表を決定する「東京トーナメント」が行われ、社会人の東京代表のゼルビアは学生代表の国士舘大学と戦い、まさかの敗北。昨年に引き続き、東京代表の座を逃した。
天皇杯の東京代表は今年2番目の目標であり、「順当に行けばゼルビア」と言われていただけに悔しい敗北。しかし今年の最大の目標はあくまでも11月の地域決勝での勝利=JFLへの昇格。この悔しさをバネに、地域決勝への取り組みに特化し、必ず昇格を勝ち取ってくれ。
開始1分。まさかの「ダブルエラー」
ゼルビアのキックオフで試合開始。キックオフからのボールを国士館に触らせることなく、5人くらいのパス交換でFW勝又が相手ディフェンス陣を崩すところまでつなぐきれいな展開。下馬評どおり「圧倒的にゼルビア優勢」を感じさせた最初のプレー。
相手のゴールキックとなり、ゼルビア陣内に放り込まれたボールをしっかりゼルビアがキープ。ゼルビアの最終ラインが自陣半分くらいのところでボールをキープし、パス先を探しているときに、久しぶりに対戦する大学生は執拗かつ素早い動きでボールを取りに来る。
いつも通りに軽くフェイントでかわそうとしたところを左サイドでまさかのボール奪取。それでもディフェンス陣が3人戻り、危険なシーンでなかったところで左サイドからゆるいセンタリング。これを国士館FWが頭で合わせるかに見せて後ろにスルー。 ところがそのボールがワンバウンドしてそのままゴールへ。ディフェンダーもキーパーも次のプレーの予測をしていたところでまさかのゆるいボールでのスルー。キーパーも意表をつかれ一歩も動けないままの開始1分の失点。最終ラインのケアレスでボールを奪われ、緩いセンタリングに中央にいたディフェンダーもキーパーもボールにいけなかったという、野球で言うならダブルエラー、トリプルエラーという悪夢。 |
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常に2人から3人で囲まれたフォワード陣。勝又はマンマークに加えボールをもつといつも3人が寄せる。 |
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『入りそう』な予感はあるものの
それでもまだ開始1分。「すぐに取り返してくれるさ」という期待は空回りし、なかなか決定機をつくれない。リーグ戦得点王の勝又には完全なマンマークに加えボールを持ったときにはもう一人寄せてくる。前の4人が自由に動かせてもらえない中で、状況を打開しようと石堂・酒井が40m級のロングシュートを放ち、きわどいシーンも見せるが得点にはならず。「いつでも入りそう」な余裕は感じつつも前半は1対0のまま終了。 |
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「勝又は自由にさせてもらえないなかでも随所で決定機を演出。3人に囲まれてもプレーができるのはさすがです」 |
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山腰も自由にさせてもらえず。国士舘のディフェンス陣の寄せの速さと2人抜いても3人目が足にあてるあたりは社会人にはない、スタミナとスピードです |
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攻め続けるが……
後半に入ってもゼルビアが攻める。3分にはコーナーキックを2回続けて山崎が頭で合わせるが得点ならず。10分には柳崎→酒井→柳崎と最高の形でつないで最後は勝又でシュートするが届かず。さらに残り15分になり、山口と柏木を投入。二人がすぐに絡んで、柏木→山口→勝又ときれいにゴール前で崩して最後は雑賀がシュートするもゴールをかすめる。 |
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国士舘出身の蒲原。相手の4年生が1年生だったときの4年生にあたるので、レギュラー陣は良く知った後輩ばかり。「先輩の意地」を随所で見せてくれました。 |
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国士舘も最後まで攻めに来て白熱した展開。国士舘出身の蒲原、山崎が先輩の意地にかけて体を張ったプレーで随所にチャンスをつくるが最後まで得点を奪うことができないまま、開始1分のまさかの失点が決勝点となり敗北。2年越しの天皇杯東京代表は実現することができなかった。 |
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やはり国士舘出身の山崎。相手の4年生が1年生の時の3年生。気合入ってました。シュートも雑賀の4本に次ぐ3本。ディフェンダー陣が攻撃でもがんばってました。 |
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何があっても強いゼルビアへ
開始1分に失点し主導権を確立できなかったものの、シュート数は16対6。コーナーキックにいたっては10対1と数字の上からも圧倒的に優位に立ちながら、1点を奪えなかったゼルビア。国士舘は「対ゼルビア練習」も繰り返してきた。この日の試合もゼルビアと戦う『地域決勝大会』に出場予定のチームがビデオを回しにきていたとのこと。対策を練られたチームへの対応のあり方。攻撃のバリエーションの豊富化など、11月の地域決勝に向けていい反省材料となったはず。この悔しさをバネに、二度と不覚を取ることのないよう、まったくスキを見せない、本当に強いゼルビアになってくれ。 |
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この日シュート4本でシュート王の雑賀。惜しいシュートをはずしシャウト。 |
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リリース掲載日:2008年8月25日 |