第11回 日本フットボールリーグ 前期第3節 ソニー仙台FC 2ー0 FC町田ゼルビア 2009年3月28日 宮城スタジアム
4万9000人収容可能の宮城スタジアムに集った観客は584人。両チームのサポーターの声が、広大なスタジアムに響き渡る独特な雰囲気の中、試合は行われた。冷たい風が強く吹き、発表された気温7℃よりも体感ではさらに低く感じる気候。選手たちは、入念なアップをして試合に臨んだ。
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試合序盤は、ソニー仙台と互角の展開。前節、ニューウェーブ北九州にホーム開幕戦で敗れてしまったショックを引きずる様子もなく、落ち着いてゲームに入ることができた。北九州戦、勝利した佐川印刷戦とともに「さすがJFL」と思わせる厳しい中盤での守備に悩まされた。しかし、3節目を迎え徐々に慣れてきたのか、石堂、蒲原を中心に中盤でパスがまわるようになってきた。昨年までのゼルビアらしいサッカーの片鱗が見え始めてきていた。
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しかし、前半15分、ソニー仙台に先取点を許してしまう。DFラインの裏に抜け出した大久保にパスが渡り、そのまま持ち込まれてゴール。警戒すべき相手エースの得点、DFラインの裏を突かれたことなど、前節の1失点目と良く似た形での失点となってしまった。 その余韻も冷めぬ19分、今度はミドルシュートから2失点目を献上してしまう。右サイドから中にドリブルで侵入して来た相手MFに意識が集中したその瞬間、ペナルティエリア手前でフリーとなっていた相手FWの澤口にパスが渡りそのまま強烈なシュートを許してしまった。 |
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立て続けに2失点を喫したゼルビアだが、その後は反撃の時間帯が続く。前半25分には山腰がペナルティエリア外から強烈なミドルシュート。相手GKは一歩も反応できない。だが、ゴールライン手前に立っていた相手DFがヘディングでクリア。惜しくもゴールにはならかった。前半は、そのまま0−2のまま終了した。 一刻も早く反撃を開始したいゼルビアは、早めに交代のカードをきる。ハーフタイムに飯塚に変えて金を投入。後半はボールキープ率で上回るゼルビアが相手を押し込む展開が続いた。カウンターで何度かピンチを迎えるものの、相手を上回る5本のシュートを放ち攻勢をしかけた。
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それでもなかなかゴールできないゼルビアは、86分に今季新加入の深津を投入。本来はDF登録の選手だがFWとして起用。ロングボールを深津や山腰にめがけて放り込むパワープレーにうって出た。88分には金からのクロスに深津がダイビングヘッドで合わせたが、惜しくもゴール右にそれて得点ならず。 結局、そのままタイムアップ。手痛い連敗となってしまった。前節同様、攻守の切り替えのスピードアップ、球ぎわの強さなどが課題として浮き彫りとなる試合内容となった。
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まさにJFLの洗礼とも言うべき苦しい試合が続くが、まだ3試合が終わっただけ。徐々にゼルビアらしいパスサッカーができる時間帯も増えて来ている。自信を失わずに戦いを続けて欲しい。
選手たちに自信と勇気を与えてくれるのは、サポーターの後押ししかありません。次節、FC刈谷戦。声と手拍子による12番目の選手の活躍、よろしくお願いします!
写真/安孫子卓郎 |
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リリース掲載日:2009年3月30日 |