第11回 日本フットボールリーグ 前期第7節 ガイナーレ鳥取 1-0 FC町田ゼルビア 前半1-0
日時:2009年4月25日(土) 会場:とりぎんバードスタジアム(鳥取県) 入場者数:1,267人
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前節、流通経済大学を相手にホーム初勝利を収めたゼルビア。前期第7節は、ここまで6戦無敗の首位・ガイナーレ鳥取と対戦した。会場は、ガイナーレ鳥取のホーム、とりぎんバードスタジアム。ゼルビアと同じJリーグを目指す準加盟クラブらしく、熱いサポーターも多く、会場にはアウェイの雰囲気が漂っていた。 この日もゼルビアのフォメーションは、お馴染みの4-2-2-2。前節は腰痛により欠場していた蒲原が復帰し、攻撃的MFの位置で先発した。ツートップは前節2ゴールと活躍した飯塚と、山腰が務めた。 この日、最初のチャンスはゼルビア。立ち上がりの1分、山腰がペナルティアエリア内に侵入し、シュート体勢に入るも、背後の死角から回り込んだ相手ディフェンダーにギリギリでカットされシュートならず。10分には、ペナルティエリア内左サイドから蒲原が右足でシュート。ファーを狙ってゴール外側から巻いたシュートは美しい放物線を描いてゴールに向かったが、相手GKのシュナイダー潤之介の必死に伸ばした手に弾かれゴールならず。首位相手に臆することなく、前節の勝利の勢いのまま、ゼルビアが攻勢をしかけた。
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しかし、ゼルビアが流れを掴んでいた13分、鳥取に先取点を与えてしまう。左CKに飛び込んだ鳥取の吉野がフリーでヘディング。マークのずれから、あっけなく先取点を与えてしまった。またしても試合序盤、またしてもセットプレー。これまでの課題がそのまま失点に結びついてしまった。 全国的に雨に見舞われていたこの日。鳥取も前日から雨が降り続け、試合中にも小雨が降っていた。ピッチは水を含んだぬかるんだ状態。ところどころに水たまりもできていた。そのピッチ状態の影響から、ゼルビアは立て続けにピンチを迎えてしまう。23分、ペナルティエリアのすぐ外の左サイドで相手FWとボールを奪いあう中川が、ぬかるんだピッチに足をとられ転倒。GK修行と一対一となる大ピンチかと思われたが、慌てて戻った津田が相手の背後から必至にクリアし事なきを得た。その後も同じ場所で深津も足を滑らせるなど、条件は両チーム同じとはいえ、ぬかるんだピッチ状態に苦しめられた。
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ピッチコンディションに苦しめられつつも、追いかけるゼルビアが攻勢をかける時間帯が続く。24分には、左サイドからのアーリークロスに中で待つ山腰がボレーシュート。強烈なシュートが相手ゴールに向かったが、相手GKが弾いてゴールならず。29分には、酒井が右サイドをドリブルで突破しゴールライン近くからクロス。ペナルティエリア内に詰めていた柳崎がボレーシュート。そのシュートが相手に当たり、ゴール前に残ったボールに両チームが殺到し混戦状態。相手ゴールはすぐそこ。山腰、飯塚がなんとか押し込もうとするが相手に阻まれゴールならず。 40分には、津田からのアーリークロスに山腰がヘディングをあわせる。相手GKが倒れ込みながらボールを弾き、そこに酒井が詰めたが、相手GKの方がわずかに早くボールをおさえゴールならず。 前半は、終止ゼルビアが押し気味に試合進め鳥取にほとんど決定的なチャンスを作らせることはなかった。それだけにセットプレーからの失点が悔やまれる。
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後半も最初のチャンスはゼルビア。48分、蒲原がドリブルで中央を突破しミドルシュート。ボールはゴール上を超えて得点ならず。その後もゼルビアの攻勢が続く。56分には、山腰がペナルティアエリア内の左サイドをドリブルでえぐりシュート。しかし、角度が無くボールはワクを捉えることができない。60分には、蒲原が右サイドをドリブルで突破し、センタリング。ボールはファーでフリーで待つ飯塚へ。しかし、若干ボールが長く、後ろにのけぞりながら放たれた飯塚のヘディングシュートは、力なくゴールのワクの外へ。64分には、前半ゼルビアの選手が足を滑らせていたのと同じ場所で、今度は鳥取の選手が転倒。ボールを拾った山腰が中で待つ飯塚へパスを送る。決定的なチャンス。しかし、相手GKが素早い動きで前に飛び出し、飯塚の手前でボールをはじきシュートならず。
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攻勢が続くゼルビアだが、70分には、またしてもCKから大ピンチを迎える。左からのCKがゴール前に落ち、こぼれ球を巡って大混戦。相手に何度かシュートを打ち込まれるも、ゼルビアの選手の体にあたりなんとか失点は免れた。この時間帯になると、攻勢を続けたゼルビアの足も止まりはじめ、鳥取もチャンスを作り始める。74分にはペナルティエリア右角で相手選手をフリーにしてしまい、強烈なミドルシュートを打ち込まれるが、ボールはわずかにワクの外へ。42分には、ゼルビアのDFラインのウラへ出されたパスが相手FWに渡りGK修行と一対一。飛び出した修行もかわされる決定的なピンチとなるが、相手選手が修行をかわした際に、ボールが外に流れシュートする角度が消えてなんとか事なきを得た。 |
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結局、このまま試合終了。ゼルビアは相手を上回る9本のシュートを打ったが、ゴールすることは出来なかった。判断が遅れ、迷っている間に一瞬で相手に囲まれてボールを穫られるケースが多く見られた。これまでの地域リーグでは、相手に囲まれても上手くかわすことができたが、JFLではそうも行かない。判断を早くし、余計なミスを減らすことが今後の課題だろう。 次節は、4月28日(火)、西が丘サッカー場で昨年度王者のHonda FCと対戦する。強豪との厳しい連戦が続くが、勝点3を勝ち取って欲しい。
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写真/安孫子卓郎 |
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リリース掲載日:2009年4月27日 |