第11回 日本フットボールリーグ 前期第11節 三菱水島FC 0-1 FC町田ゼルビア 前半0-0
得点 89分 深津
日時:5月17日(日) 14:00 KICK OFF 会場:岡山県笠岡陸上競技場 入場者数:372人 天候:曇りのち雨 気温:21.2℃ |
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前節は、ゼルビアと同じくJリーグ準加盟クラブの長崎とホームで対戦。30℃を超える暑さの中、足が止まった長崎に対し、一方的と言って良いほど攻撃をしかけたが、勝ち越しゴールを奪うことができず1-1のドローとなった。最後の部分を崩しきる攻撃力、チャンスをものにする決定力に課題が残る試合となった。今節は、アウェーで三菱水島FCと対戦。敵地とはいえ、浮上のために勝ち点3が欲しい試合となった。 |
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ツートップは蒲原と大江
この日のスターティングメンバーは、ゴールキーパー(GK)に修行。ディフェンダー(DF)は、右サイドバックに森川、センターバックに中川と深津、左サイドバックに津田。ミッドフィルダー(MF)はボランチに石堂と柳崎、攻撃的MFに酒井と半田。フォワードは蒲原と大江が入った。前節、試合中に右足肉離れの負傷を負ったFW山腰が戦線離脱。勝又、柏木とFWに故障者が相次いでいる。この日はMF登録の二人がツートップを務めた。前節、初ゴールを決めた大江は、今季初の先発出場。システムは、4-2-2-2。
お互いが出かたを伺う立ち上がり
試合は、お互いが出かたを伺う、静かな立ち上がり。雨によるスリッピーなピッチという要因も手伝ってか、お互い難しいプレーや、リスクを犯した攻撃などは行わず、膠着状態が続いた。 8分、外に出たボールを津田が素早くスローインで中に入れると、半田がボールを受けてタテにドリブルで持ち込む。半田から大江に繋ぎ、大江がゴール前中央で待つ蒲原にシンプルにパス。蒲原はワントラップしてシュートを試みたが、寸前で相手DFがボールをカットしシュートは打てず。 16分、ゼルビアは左サイドで細かくパスを繋ぎ、コーナーキックを獲得。石堂のコーナキックは、ゴール前中央に出来た人垣を超えてファーサイドでフリーとなっていた深津へ。しかし、深津のヘディングはワクを外れゴールならず。 22分、柳崎がハーフウェーライン中央で相手と競り合いながらもボールをキープ。蒲原にくさびを入れると、蒲原が相手DFラインのウラを狙う大江にスルーパス。ボールは若干、左サイド側に流れ、シュートを打つ角度はなくなったかに見えたが、大江が右足アウトサイドでGKの脇を抜く技ありのシュート。コロコロとボールは転がり、ゴールに吸い込まれるかと思われたが、わずかにワクを外れゴールならず。失点を免れた三菱水島サポーターの歓声と、チャンスを逃したゼルビアサポーターの悲鳴がスタジアムに轟いた。 34分、左サイドを蒲原がドリブルで突破。中央で待つ酒井にグラウンダーのパスを送り、ペナルティエリアすぐ外、中央の位置から酒井がすばやくミドルシュート。しかし、シュートはゴールバーを超えてゴールならず。 44分、左サイドでボールキープした柳崎から中央の蒲原へパス。雨の影響でボールがすべり、蒲原のトラップが大きくなり、そのボールがゴール前へ攻撃参加を続けていた柳崎に戻り右足シュート。強烈なシュートが枠内に飛んだが、相手GKが辛うじてパンチングし、ゴールならず。 前半はこう着状態が続きスコアレスのまま終了。20分過ぎからは、ゼルビアすばやくタテにボールを運べるようになり攻勢に。対する三菱水島はテクニックのあるMF陣を中心にボールをつなぎ応戦した。
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主導権を握りながら、得点が奪えない
後半の最初のシュートはゼルビア。2分、ペナルティエリア内の左サイドでボールを受けた大江が、角度の無いところから左足で強烈なシュート。しかし、ワクを外れゴールならず。少々、強引にも見えたが、チームを勢いづけるシュートとなった。 23分、蒲原が左サイドをドリブルでボールを運び、ペナルティエリア外で待つ大江とタテの壁パス。大江からのリターンをそのまま蒲原がミドルシュートを放つも、相手GKに弾かれゴールならず。 33分、左サイドを突破した大江から中へクロス。相手GKのパンチングのこぼれ球に反応した柳崎が、ペナルティエリア外からボレーシュート。しかし、これはゴールバーを大きく超えゴールならず。 後半開始2分に大江がシュートを放って以降、主導権を握る展開が続くもののゴールが一向に奪えないゼルビア。ゴール前まで攻め込むものの、崩しきることができない。前節同様、歯がゆい展開が続いた。 戸塚監督は、業を煮やしたのか、37分に長身の雑賀を投入しパワープレーを開始。雑賀を起点に何とか打開を試みるも、ゴールは生まれずロスタイムに突入してしまった。
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ロスタイム、石堂のCKに深津が飛び込む
またしても、攻めきることができず、引き分けで試合終了かと思われたロスタイム。ゼルビアは左コーナキックを獲得。石堂のCKは、ゴール前中央に走り込む深津へ。ミートしたのは、ペナルティマーク付近、ゴールまで10m以上あろうかという、ヘディングシュートにしては距離のある場所。しかし、力強く走り込んだ深津の頭によって叩き付けられたボールは、ゴールライン手前でワンバウンドして、三菱水島ゴールに突き刺さった。これまでも、ヘディングでは抜群の強さを見せて、攻守に貢献していた深津。その活躍が、後半ロスタイムの劇的な決勝点という最高の形で報われた。今季新加入の深津は、ゼルビア初ゴール。 このまま試合は終了。1-0で辛くも勝利することが出来た。お互い出方を伺う、ジリジリとした試合展開の中、ロスタイムにセットプレーからようやくゴールを奪うことができた。
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次節は、堅守のアルテ高崎と対戦
これでゼルビアは4試合負けなし。この4試合で2失点と守備が安定して来ている。あとは、得点力。この試合はロスタイムになんとか1点を奪うことができたが、主導権を握る展開でいかに得点を奪うかが今後の課題となる。次節は、リーグ屈指の堅守を誇るアルテ高崎。課題克服に向けて、これ以上ない相手との対戦となる。 |
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Photo/Takuo Abiko |
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リリース掲載日:2009年5月18日 |