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JFL昇格組同士の対戦

JFL昇格組同士の対戦

第11回 日本フットボールリーグ 前期第15節
ホンダロック 2-0 FC町田ゼルビア

日時:6月14日(日) 14:00 KICK OFF
会場:宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場
入場者数:595人
天候:晴
気温:29.1℃
 



地域決勝大会以来の対決

 前節、好調のジェフリザーブズを相手に圧倒的に攻め込みながら得点を奪え ず、ホームで悔しいスコアレスドローとなったゼルビア。安定した守備、中盤でのパスワークと試合内容は良くなって来ているが、得点力不足に悩む試合が続いている。現在、7試合負けなし。3試合連続引き分け中。
 今節ははアウェイで、ホンダロックと対戦。ホンダロックは、ゼルビアと同じく今季JFL昇格組。もともと05年、06年とJFLに所属してものの、九州地域リーグに降格。今年、復帰を果たした。ゼルビアとは、JFL昇格をかけた昨年の全国地域サッカーリーグ決勝大会の決勝ラウンドで対戦。最終戦で対戦し、見事ゼルビアが勝利。晴れてJFL昇格を決めた。
 約半年振りの再戦。第14節時点で15位と順位はゼルビアより低いが、開幕序盤は開幕4試合負けなしと好調維持していた。ここ5試合は勝ち星に恵まれていないようだが、決して侮れない相手だ。
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ゴールキーパーの三栗が今季初先発

 この日は、今季新加入のGK三栗が初先発。フィールドメンバーは、前節のジェフリザーブズ戦と同じメンバーとなった。ディフェンダー(DF)は右サイドバックに森川、センターバックに中川と深津、左サイドバックに津田。ミッドフィルダーは、ボランチに石堂と金、攻撃的中盤に飯塚と柳崎。フォワード(FW)は、酒井と蒲原が務めた。
 立ち上がり、ゼルビアは左サイドを中心に攻撃をしかける。津田や柳崎が起点となって攻撃を仕掛けるが、シュートまでいけない展開が続いた。対するホンダロックは、長短のパスを織り交ぜてゼルビアのDFラインのウラを狙って来た。
 まだ試合も落ち着かない前半6分、ゼルビアにとって痛恨の先取点をホンダロックに与えてしまう。右サイドから攻め込んだホンダロックが、中へセンタリング。三栗がパンチングでボールを跳ね返すと、そのこぼれ球がペナルティエリア外の左角あたりで待つホンダロックの選手へ。ゼルビアの選手がプレッシャーをかける暇もなく、素早い動作でシュート。逆サイドのサイドネットに突き刺さった。絶対、与えたくない、立ち上がりの先取点を与えてしまった。
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序盤は、攻めあぐねる展開

 この日は、ミスが多く、なかなか調子のあがらないゼルビア。ここ最近は、引き分けの試合でも、試合内容では相手を上回ることが多かったが、この日は攻めあぐねる時間が続いた。この日、最初のシュートも、いつもより遅い前半25分。攻め手を欠く展開に業を煮やした石堂が、約25mはあろうかというミドルシュート。しかし、これは大きくワクを外れてしまった。
 前半29分、ホンダロックが右サイドから中央へロングパス。中でパスをうけた選手が、フリーでミドルシュート。強烈なシュートが飛んだが、ポストギリギリをかすめワクの外へ。何とか失点は免れた。
 前半39分、ゼルビアのチャンス。右サイドからのパスを足下で受けた飯塚がミドルシュート。しかし、これは上手くミートできずGKの正面へ。
 結局、ゼルビアの前半のシュートはこの2本だけ。ゴール前までは、何度か攻め込んだものの、崩しきることができず相手のプレッシャーにあってシュートはうてなかった。
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後半15分から20分は、ゼルビアの猛攻

 後半も、序盤は両者攻めあぐねる展開。なかなか、シュートまでたどり着けない展開が続いた。
 後半10分、ホンダロックに右サイドを崩され、中へセンタリング。三栗がパンチングではじいたこぼれ球を相手に拾われてミドルシュート。これはワクの外。
 後半15分、柳崎が約20メートルの距離から強烈なミドルシュート。必死に飛びつく相手GKの手をかすめ、ゴールに突き刺ささるかと思われたが、惜しくもゴールバーに直撃してしまった。惜しいチャンスを逃してしまったゼルビア。
しかし、このシュートで勢いが生まれたゼルビアが、後半15分から20分過ぎまでは猛攻をしかけた。リズム良く攻撃をしかけ、この時間帯は、FW1名を除くホンダロックのフィールド選手9人を自陣深くに釘付けにした。シュートも多く放ったが、得点が奪えない。攻め込むものの決めきれない、現在のゼルビアの課題がそのまま出る展開だった。
 後半20分、運動量が落ちはじめた石堂に代わって、大前を投入。この日の公式記録の気温は、29.1℃。暑さとの戦いにもなった。
 後半24分、右サイドでボールをキープした柳崎が、中央やや左側で待つ蒲原へロングボール。蒲原がドリブルで持ち込んで、ペナルティエリア内で相手GKと一対一。しかし、相手DFも慌てて戻り、シュートコースを消す。苦しい状態から放ったシュートは、相手GKにキャッチされてしまった。
 後半25分、疲れの見えた蒲原に代わって、大江を投入。
 後半30分、ホンダロックに右サイドを攻略され、中へセンタリング。中央で待つ相手選手にフリーでボレーシュートを許し決定的ピンチ。しかし、三栗が見事な反応でファインセーブ。CKへ逃れ、失点は免れた。
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痛恨の追加点献上

 しかし、ホッとしたのも束の間、そのCKから痛恨の追加点を許してしまう。
後半31分、ホンダロックの左からのCKに相手選手が滑り込んでスライディングシュート。2点差をつけられてしまった。
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反撃したいゼルビアは、後半41分に大きなチャンス。左からのCKがはじかれ中央付近でこぼれ球に。そのこぼれ球を拾った大前が、ペナルティエリアすぐ外からミドルシュート。うまくミートし、強烈なボールが飛んだが、これは惜しくもGK正面。
 結局、試合はこのまま0-2で終了。結果だけでなはく、試合内容にも不安が残る、試合となってしまった。約1ヶ月半振りの敗戦で、無敗試合は7でストップ。まずは、連敗しないことが重要となる。次節はアウェイの秋田県でTDK SCと対戦。アウェイが2試合続く厳しい日程だが、勝ち点3奪取に期待したい。
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PHOTO/Takuo ABIKO
 
リリース掲載日:2009年6月15日
 
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