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後半に一挙4得点! 後期開幕2連勝!! 「4位」まで勝点6差

第11回 日本フットボールリーグ 後期第2節
流通経済大学 1-4 FC町田ゼルビア

得点
34分 流通経済大学
49分 山腰
60分 柳崎
62分 柳崎
76分 蒲原

日時:7月12日(日) 13:00 KICK OFF
会場:龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド
入場者数:428人
天候:曇
気温:31.0℃
 
 
 前節、ホームで迎えた後期開幕戦で佐川印刷SCに1−0で勝利。
 前線に入る縦パスを合図に、選手が次々に前線に飛び出し、細かいパスをつなぐ中央突破。ディフェンダー(DF)からのビルドアップや中盤のパスワークでサイドで相手DFとの一対一を作り出し、そこを個人技で突破するサイド攻撃。昨年のような攻撃の形が徐々に見え始めた。得点こそ1点のみだったが、手応えを掴んだ試合となった。
 試合後、記者会見室で、戸塚監督は何度も繰り返した。「次節が、本当に重要。連勝できれば大きな自信になるし、勢いが生まれる。連勝できれば、チームとして一歩レベルアップできるのではないかと思う」。
 JFL後期リーグ第2節vs.流通経済大学は、チームに「勢い」と「自信」を与えるために重要な一戦となった。
 


序盤は出足の速い、流経大が主導権を握る展開
 
 この日のスターティングメンバーは、前節とまったく同じ。ゴールキーパー(GK)は、修行。DFは、右サイドバックに森川、センターバックに中川と深津、左サイドバックに津田。ミッドフィルダー(MF)は、ボランチに金と大前、攻撃的MFに柳崎と酒井。フォワードは山腰と、前節、待望の今季初ゴールを決めた蒲原。リザーブメンバーは、GK三栗、DF山崎、DF齋藤、MF石堂、MF飯塚、FW大江、FW吉田。
 立ち上がりは、流通経済大学が主導権を握った。中盤での寄せが早く、ゼルビアは満足にパスをまわす事ができない。状態の悪いピッチコンディションにも苦しめられた。
 前半9分、両チーム通じて、この日の最初のシュートは流経大。ゼルビアの選手がクリアしたボールのこぼれ球を拾った流経大の選手が、ペナルティエリア外からミドルシュート。これは、GK修行がファインセーブ。
 前半14分、左サイドで津田が相手のパスをインターセプト。細かくパスを繋いで前線へボールを運び、中央へパス。そのパスは相手にクリアされたが、そのこぼれ球を拾った山腰がミドルシュート。しかし、これはワクを外れてしまった。
 前半24分、左サイドでボールを持った津田から酒井へ繋ぎ、最後は中央にいる金へパス。ボールを受けた金が、ゴール前中央、約20メートルの距離からミドルシュート。しかし、これもワクを外れてしまった。

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スローインのこぼれ球から、痛恨の先制点を献上

 前半35分、左サイドから流経大のスローイン。中央に放り込まれ、ニアサイドに立つ相手選手の頭へ。そのボールを頭でこすり、後方のファーサイドへボールを流されると、そこにはフリーの相手選手が! 右足でゴールに押し込まれ先制点を許してしまった。ニアサイドの選手に注意が集中し、ファーサイドの選手を、瞬間的にフリーにしてしまった。なかなかエンジンがかからないまま、ついに先制点を許してしまった。
 前半42分には、ゼルビアの決定的チャンス。酒井から金にパスが繋がり、金がミドルシュート。シュートが相手DFの体にあたり、左サイドに流れると、そのこぼれ球を拾った蒲原が中央へ折り返し。ファーサイド、ゴールエリア内でフリーで待っていた森川がヘディングで押し込もうとしたが、手前の相手DFが視界に入ったのか、ポストに直撃し、ゴールすることはできなかった。
 結局、前半は0-1のまま終了。前節、復調の兆しを見せたことが嘘のように、効果的な攻撃ができなかった。中盤でミスが多く、それを相手に拾われて、素早くゴール前まで運ばれるケースが目立った。



ハーフタイム、戸塚監督のゲキが飛んだ

 ハーフタイム、低調なパフォーマンスに、戸塚監督から厳しい指示が飛んだ。「お前たち、そんなにオドオドしながらサッカーやって楽しいか? それでもサッカーマンか? 後半、気合入れてやり直そう。このまま終わったら、チームに大きなダメージを与える試合になるぞ」。ハーフタイムには、金に代えて石堂を投入。石堂は、そのままボランチの位置に入った。
 後半が開始すると、見違えるような動きでゼルビアの選手が流経大の選手に襲いかかった。前から激しいプレッシャーをかけて、相手ボールを高い位置で奪い取った。チーム全体が連動した、アグレッシブな動き。牽引したのは、途中交代の石堂だった。前半、外から試合を見ていたウップンを晴らすかのように、鬼気迫る表情で相手のボールを高い位置で追いかけ回した。後半4分、その石堂の積極的な姿勢が、早くもチャンスを作り出した。右サイド、石堂が相手DFにプレッシャーをかけ、相手陣内でボール奪取に成功。たまらず相手選手がファウルを犯し、フリーキックを獲得。石堂が左足でゴール前に送り込むと、相手選手の頭にあたり、ゴール前で混戦に。混戦の中、こぼれ球に反応した山腰が押し込んで同点ゴール! 
 後半早い時間帯に同点に追いつき、俄然、勢いにのるゼルビア。
ハーフウェーラインさえも超えさせないほどに、相手を自陣に押し込み、攻撃を続けた。


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好調、柳崎! 今季6得点目!!

 後半16分、攻撃参加した津田が左サイドからクロス。ファーサイドで待つ山腰が中央へ折り返すと、中央へ走り込んだ柳崎が頭で合わせ逆転に成功!
 さらに、まだ逆転ゴールの余韻が残る後半18分、柳崎がさらに追加点を奪った! 右サイドに出たロングパスを山腰が頭で落とすポストプレー。これは味方と呼吸があわず、相手DFがカットしたが、すかさず柳崎がプレッシャーをかけて、ボールを奪い返す。そのまま相手DFを置き去りにして、GKと一対一のチャンス。すると、前に出た相手GKの動きを見て、フワリと頭上を通す冷静なループシュート。ボールは流経大ゴールに吸い込まれた。柳崎は、これで今季通算6ゴール目。チーム内得点王。
 後半23分、蒲原と柳崎が浮いたボールをコントロールしながら、パスを繋ぎ、前線へ侵入。ゴール前、中央で待つ山腰にボールが渡り、浮いたボールの落ち際をボレーシュート。しかし、これは惜しくもGK正面に飛び、ゴールならず。
 後半24分、ゼルビアのピンチ。流経大にゴール前へ長いボールを放り込まれ混戦に。こぼれ球に反応した相手選手が、ゴールエリア内から右足で強烈なシュート。だが、素晴らしいポジショニングをしていた修行が、正面でボールを受けてセーブした。

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蒲原の2試合連続ゴールで勝負あり

 後半32分、左サイドで相手のパスを石堂がインターセプト。柳崎にボールが渡り、相手DFのラインのウラを狙う蒲原へスルーパス。抜け出した蒲原が、相手GKと一対一となり、落ち着いてGKの脇の下を狙い、だめ押しとなる4点目を獲得した。
 3点差となり、徐々に足が止まり始めた流経大の選手たち。ゼルビアは、80分に山腰に代えて飯塚を投入、84分には、酒井に代えて大江を投入。フレッシュな選手を交代で加え、危なげない試合運びで4-1の勝利となった。
 後半のシュートは、ゼルビア11本、流経大1本。アグレッシブな戦いを見せたゼルビアが一方的に攻めた展開となった。
 今季初の連勝、今季初の逆転勝利を飾ったゼルビア。今季の通算成績は五分に戻り、調子は確実に上向いて来ている。順位は12位から11位に一つ上がったのみだが、Jリーグ昇格条件の4位に位置する北九州との勝ち点差は、わずかに「6」。いよいよ目標が射程圏内に入った。

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次節は、準加盟クラブ対決、ガイナーレ鳥取と対戦

 次節は、7月19日(日)、ホームで3位の強豪・ガイナーレ鳥取と対戦する。鳥取は、ゼルビアと同じく、Jリーグ昇格を目指す「準加盟クラブ」。お互いの意地とプライドがぶつかり合う、激しい試合となりそうだ。
 この日は「7.19町田倍増計画」実行の日。ゼルビアブルーで染まった競技場で、ゼルビアが鳥取を下すことを期待したい。


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photo/Takuo ABIKO
 
リリース掲載日:2009年7月13日
 
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