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天皇杯出場ならず! 明治大学に敗戦!!

第14回東京都サッカートーナメント準決勝
FC町田ゼルビア vs. 明治大学

日時:8月22日(土) 19:00 KICK OFF
会場:西が丘サッカー場・東京都
入場者数:844人
天候:曇
気温:28.2℃

■試合記録
FC町田ゼルビア 0-1 明治大学

前半0-1

■ 得点
35分 明治大学

■ スターティングメンバー
GK 30修行
DF 22森川 6中川 26深津 2津田
MF 8石堂 24大前 15柳崎 16金
FW 13飯塚 11酒井

 
■ リザーブメンバー
1渡辺 4雑賀 25齋藤 18李 19大江 20半田 17柏木

■ 途中出場
72分 大江(←金)
83分 雑賀(←飯塚)

■ 警告・退場
26分 警告 森川
43分 警告 石堂
51分 警告 津田
78分 警告 中川

天皇杯初出場をかけて、
準決勝は「因縁」の明治大学と対戦


 今年も、この大会の季節がやってきた。天皇杯全日本サッカー選手権の東京都代表を決める大会「東京都サッカートーナメント」。JFLに所属するゼルビアは、準決勝からの出場となった。
 同大会には、07年から2年連続で出場。07年は決勝で明治大学に敗戦。08年は、準決勝で国士舘大学に敗れた。
 この日の対戦相手は、07年に敗れた明治大学。
 いまだ天皇杯本戦への出場経験がないゼルビア。日本で最も歴史ある大会への出場をかけた、大事な大会が始まった。

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勝又、山腰、蒲原
攻撃の核を欠く苦しい布陣


 この日は、8月16日に開催されたJFL後期第7節vs.三菱水島FCでは出場停止だったDFの深津と津田が先発に復帰。その他は、三菱水島戦と同じ布陣となった。長期離脱中の勝又だけではなく、山腰、蒲原も負傷欠場中のFW陣。この日も、これまでMFとしての起用が多かった酒井と飯塚がツートップに起用される苦しい布陣となった。8月に移籍してきた新加入のブルーノは、今大会への登録が間に合わなかった。
 試合序盤、アグレッシブに戦う明治大学がペースを掴む。前線から積極的に守備を行い、球ぎわも粘り強い。スピードとテクニックに優れるFW山村やMF山田、MF都丸、キープ力に長ける長身FWの久保などを起点に攻撃をしかけてリズムを掴んだ。
 ゼルビアは、出足の早い相手の守備に苦戦し、持ち味のパスまわしが影を潜めた。戸塚監督は、試合後、この序盤の戦いに対し「学生との試合は特に立ち上がりが大事。経験は少ないが、体力のある学生チームは、「勢い」に乗らせると厄介なので、序盤からガツガツとプレーする必要があった」と悔やんだ。
 相手に主導権を握られながらも、守備陣が奮闘し、持ちこたえるゼルビア。しかし、前半35分、とうとう明治大学に先取点を与えてしまった。明治大学が、中盤でダイレクトで素早くパスを交換し、ボールは右サイドに開いたMF都丸へ。フリーでボールを受けた都丸はルックアップし、ゼルビアのDFラインのウラを狙うFW久保へスルーパス。抜け出した久保が、GK修行と一対一の状態からシュート。ニアサイドに決められてしまった。
 前半は、1-0で終了。ゼルビアも個人技から何度かチャンスを作ったが、ゴールは奪えなかった。自分たちのリズムを作ることができず、攻撃の形ができなかった。

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ハームタイムに戸塚監督のゲキ
「意地を見せろ!」

 
 ハーフタイム、戸塚監督は「学生に気持ち良くサッカーをやらせてるじゃないか! 球ぎわに強く、アグレシッブにプレーしよう。もう1回しきり直して戦おう。意地を見せろ!」と指示。
「JFLに所属するチーム」「Jリーグを目指すチーム」の意地を見せようと、選手たちへの奮起を即した。
 後半開始早々から、ゼルビアは徐々にペースを掴み返す。戸塚監督の指示の通り、本来のアグレッシブさが戻りはじめた。球ぎわでは相手に力強く体をぶつけてボールをキープ。相手に囲まれても、落ち着いてボールをつなぎ、徐々に明治大学陣内へ攻め込む時間が増えはじめた。

 
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 後半5分、石堂が蹴った左コーナーキックを、森川がゴール中央でヘディングシュート。しかし、これは相手GKの正面に飛んでしまった。後半15分、右からのコーナキックを一度はクリアされるが、酒井がこぼれ球を拾い、もう一度、中央へクロス。ファーサイドで大前が頭で折り返したが、中で詰める選手に合わず、惜しくもゴールならず。
 
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 ジワジワと明治大学ゴールに迫るゼルビアと、まず守備を固めてカウンター攻撃を狙う明治大学という構図で後半は進んだ。
 後半17分、柳崎からのスルーパスを受けた酒井がペナルティエリア内から右足でシュート。しかし、これはワクを外れゴールならず。後半34分には、さらにビッグチャンス。左サイドをオーバーラップした津田がゴール前へクロスを送ると、相手DFのマークを巧みに外し、フリーとなっていた飯塚の頭へ! しかし、飯塚のヘディングシュートは惜しくもポストを直撃しゴールならず。

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 チャンスは作るものの、なかなかゴールを奪えないゼルビア。後半27分には、金に代えて、大江を投入。さらに、後半38分には、長身のDF雑賀をFWとして投入。センターバックを務めていた深津も最前線に上げ、長身の深津と雑賀のヘディングに活路を見出すパワープレーに打って出た。
 しかし、ゼルビアは、ゴール前中央を固め、ロングボールの出所にもしっかりとプレッシャーをかける明治大学の守備に苦しみ、なかなか効果的なボールを前線に放り込めない。結局、ロスタイムの4分間も大きなチャンスを作ることができず、0-1のまま試合終了となった。
 後半は、ゼルビアが主導権を握り返したが、最後まで明治大学のゴールネットを揺らすことはできなかった。パスは繋がるものの、相手の守備を崩しきることができない。勝又、山腰、蒲原と攻撃の核を欠き、慣れない布陣で戦う影響がそのまま表れた試合となってしまった。


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この敗戦を次につなげる
JFL再開は、9月6日


 これで、3年連続の同大会敗退。またしても天皇杯出場は果たせなかった。歴史ある大会に参加できるチャンス、自分たちが目指す「Jリーグ」のクラブと真剣勝負ができるチャンスを失ってしまったことは、非常に惜しい。
 しかし、もう切り替えるしかない。昨年も、この大会で明治大学に敗れたことで、「気持ちが引き締まり、チームがもう一つ成長するキッカケとなった」と語る選手は多かった。トーナメントは終わってしまったが、この敗戦を次につなげるために、再開後のJFLでの活躍に期待したい。
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photo/Takuo ABIKO
 
リリース掲載日:2009年8月23日
 
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