JFL後期第8節 アルテ高崎 0-3 FC町田ゼルビア
日時:9月6日(日) 13:00 KICK OFF 会場:高崎市浜川競技場・群馬県 入場者数:452人 天候:晴 気温:30.7℃
得点 8分 飯塚 34分 酒井 68分 柳崎
スターティングメンバー GK 30修行 DF 25齋藤 6中川 4雑賀 2津田 MF 8石堂 24大前 15柳崎 11酒井 FW 13飯塚 3御給
リザーブメンバー 31三栗 18李 5山崎 20半田 16金 14山腰 19大江
途中出場 71分 山腰(←御給) 77分 大江(←飯塚) 89分 金(←大前)
警告・退場 60分 警告 中川
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勝ち点36・9位のアルテ高崎と、 勝ち点35・10位のゼルビアの対決
約3週間の中断期間を経て再開したJFL。再開初戦の後期第8節、ゼルビアはアウェイでアルテ高崎と対戦した。アルテ高崎は、後期第7節終了時点で、勝ち点36の第9位。勝ち点でゼルビアの35を1つ上回り、順位もすぐ1つ上につけている。ここまで大混戦の今季のJFL。再開初戦の相手も、直接対決の勝敗によって順位が入れ替わる相手との、重要な一戦となった。
横浜FCより新加入の御給が、 さっそくスタメン出場
ゼルビアはJFLの中断期間中に、新たに選手の補強を行った。J2・横浜FCよりFWの御給匠を期限付き移籍で獲得した。引き分けに終わった中断前のJFL後期第7節、準決勝で敗退した東京都サッカートーナメント、どちらもFWの相次ぐ負傷欠場の影響が大きく見られていた。 この日は、その御給がいきなり先発出場。飯塚とツートップを組んだ。右サイドバックは、これまで先発出場が続いていた森川の出場停止により、齋藤が起用された。センターバックは、出場停止の深津に代わり、前節同様、この日も雑賀が務めた。深津は前節から2試合出場停止。リザーブメンバーには、負傷が癒えて戦列復帰した山腰が入った。
開始早々の前半8分、 飯塚のヘディングで先制ゴール
試合は、いきなり動いた。前半8分、ゼルビアが、左サイド、敵陣深くのコーナー付近でスローインを獲得すると、石堂と柳崎がたくみなコンビネーションを見せて相手を翻弄。柳崎がフリーになることに成功し、スローインからのボールを受けると、そのまま左サイドから中央のゴールに向かってゴールライン上をドリブルで突進した。柳崎は、敵の意識を引きつけたところで中央へマイナスのクロス。そのボールを、フリーで待っていた飯塚が頭で合わせてゴールに叩き込んだ。
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先制点の獲得により、 ゼルビアが落ち着いて試合の主導権
得点力不足に悩んでいたゼルビアが、幸先良く先取点を獲得。「序盤に先取点をとれたことによって、選手たちも落ち着いて、自分たちのサッカーをしっかりとできるようになった」と戸塚監督も振り返るように、先取点で自信を得たゼルビアが主導権を握る展開となった。 前半15分、ゼルビアが右サイドを攻略し、中央へクロス。御給が頭で合わせたボールは、ゴールネットに吸い込まれたが、惜しくもオフサイドの判定でゴールは認められなかった。同じく前半15分、大前がゴールまで約30メートルの距離から強烈なミドルシュート。相手ゴールキーパーがジャンプしてボールを弾き出しファインセーブ。そのこぼれ球を酒井が拾い、攻撃参加した齋藤にパス。パスを受けた齋藤が約25メートルの距離から再びミドルシュートを放ったが、これも相手ゴールキーパーに防がれてゴールならず。 前半22分には、アルテ高崎の反撃を受け、ゼルビアのピンチ。右サイドを攻略されて、クロスを送られると、ボールはペナルティエリア内、ゴール前中央でフリーで待っていた相手FWの元へ! 強烈なシュートを浴びたが、修行がなんとかボールをかき出し、ファインセーブ。さらに、そのこぼれ球を拾った相手MFに強烈なミドルシュートを打たれたが、これも修行が防ぎ失点は免れた。
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酒井の強烈なミドルシュート 前半は2-0で折り返し
前半34分、ゼルビアのチャンス。ハーフウェーライン付近でこぼれ球を拾った石堂がドリブルで相手陣内へボールを運び、相手DFラインのウラを狙う動きを見せていた飯塚へスルーパス。パスを受けた飯塚は、そのまま相手ゴールを目指すかに見えたが、反転し、後方にいた酒井へパス。フリーで、前を向いた状態でパスを受けた酒井が、ゴールまで約20メートルの距離から右足を一閃。鋭い弾道のボールは、横っ飛びでボールに喰らいついたゴールキーパーの指先をかすめ、相手ゴールに突き刺さった。 前半は、このまま2-0で終了。先取点を獲得してからは、パスを多く繋ぎながら、相手ゴールを狙うゼルビアの目指すサッカーが形になり、主導権を握る展開となった。
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後半序盤は、 反撃を期すアルテ高崎の猛攻
後半は、2点をリードされたアルテ高崎が序盤から積極的にしかけてきた。開始からまだ1分も経たない間に、アルテ高崎が2本のシュートを放った。 後半6分には、ゴール前中央、約30メートルの距離からアルテ高崎がロングシュート。これはワクを外れ、失点は免れた。後半17分には、アルテ高崎の選手が、左サイド深い位置で粘りボールをキープ。中央へクロスを送ると、中で待つ相手FWにジャンピングボレーを許してしまったが、これもワクを外れて事なきを得た。
徐々に盛り返すゼルビア 22分には齋藤、御給が絡み、柳崎がだめ押しゴール
攻勢をしかけるアルテ高崎に押し込まれるゼルビア。しかし、徐々に時間が経過すると、相手の攻勢にも慣れ始め、主導権を握り返した。相手の積極的なプレスにも焦らずに、落ち着いて中盤でパスを多くまわし、相手の守備が薄くなった場所を見つけると、鋭い縦パスからチャンスを作った。 後半19分、右サイドを突破した酒井が、中央へクロス。空中で競り合いとなったボールは、ゴール前中央にポトリと落ちて混戦に。その混戦の中、石堂が素早くボールに反応し、シュートを放ったが、相手DFの体に当たりゴールならず。さらに、そのシュートのこぼれ球を大前が拾い、再びシュートを狙ったが、これも相手DFの体にあたりゴールならず。 後半22分、右サイドバックの齋藤が、自陣から敵陣深い位置までドリブルで一気に駆け上がり、ゴール前中央へグラウンダーのパス。そのパスに反応した御給が、角度がないながらも、体を反転させながらダイレクトでシュート! そのシュートは惜しくもバーに弾かれたが、こぼれ球に反応した柳崎がゴールに押し込み、3点目を獲得した。
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ゼルビアが落ち着いて試合をコントロール 3-0のまま、危なげなく快勝
残り約20分で、3点差。いよいよだめ押しとなる3得点目を決めたことにより、リスクを冒して攻撃に出る必要のなくなったゼルビアが、ゆっくりとボールをキープする時間が増え始めた。後半序盤は反撃を期してアグレッシブなプレーを続けていたアルテ高崎も、試合終盤のだめ押し点により、徐々に足が止まり始めていた。結局、ゼルビアの3得点目以降は、特に大きなピンチやチャンスは生まれず、3-0のまま試合終了となった。
敵地で迎えたJFL再開初戦を、3-0という快勝で飾ったゼルビア。「今年の中でもベスト3に入る試合だった」と戸塚監督が振り返るように、結果だけではなく試合内容も満足できるものだった。 この日の勝利で、後期リーグ無敗をキープ。5勝3分けの勝ち点18はリーグ首位の成績だ。 次節は、約1ヶ月振りとなる、ホーム・野津田での試合。また一つレベルアップした姿を見せてくれることを期待したい。
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photo/Takuo ABIKO |
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リリース掲載日:2009年9月7日 |