FC町田ゼルビア
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マッチリポート FC町田ゼルビア vs. アルテ高崎

第12回日本フットボールリーグ前期第13節
日時:5月30日(日)14:00 キックオフ
会場:町田市立陸上競技場
入場者数:2,758人
天候/気温:曇/18.0℃
 
FC町田ゼルビア 2-3 アルテ高崎

■ 得点
前半28分 秋葉(アルテ高崎)
前半37分 雑賀
前半45分+1 一柳(アルテ高崎)
後半13分 一柳(アルテ高崎)
後半19分 雑賀

■ スターティングメンバー
GK 22吉田
DF 3藤田 5深津 4雑賀 16斎藤(広)
MF 6太田 15柳崎 28星 20半田
FW 7勝又 33木島

■ リザーブメンバー
1修行 25鈴木(祐) 2津田 14大前 13飯塚 27小川 9山腰

■ 途中交代
後半19分 山腰(←半田) 後半30分 飯塚(←星) 後半39分 津田(←藤田)

■ 警告・退場
前半18分 深津(警告)
前半27分 吉田(警告)
試合後 雑賀(警告)

常に相手にリードを許す苦しい展開
DF雑賀の2得点も、悔しい連敗


 JFL前期第13節、FC町田ゼルビアはホームの町田市立陸上競技場で11位(*前期第12節終了時点)のアルテ高崎と対戦した。
 前半28分に、相手に先制点を許すと、常に相手にリードを許す苦しい展開。今季初先発を果たしたDF雑賀の2得点もあり、ゼルビアも追いすがるものの、2−3で惜しくも敗れてしまった。この敗戦で、2連敗。順位は3位のままとなったが、今節引き分けた首位のガイナーレ鳥取との勝ち点差は「1つ」開き「6」となってしまった。
 次節は、6月6日(日)、宮城県でソニー仙台FCと対戦する。ソニー仙台は、昨季、1分1敗と勝利することができなかった相手。厳しい戦いとなることが予想される。さらにその後は、ホンダロック、横河武蔵野FCと難敵との戦いが続く。「5月は初戦(第9節vs.FC琉球)と、今日の最終戦で破れてしまったが、6月に向けて気持ちを切り替えて戦うことが重要(相馬監督)」。
 Jリーグ昇格へ向けて、正念場を迎えたゼルビア。もう一度立て直し、6月は再び攻勢をはかりたいところだ。

写真
photo/Koichiro YAMADA
リズムをつかめないゼルビア
ペナルティキックから先取点を献上


 序盤は一進一退の攻防。ゼルビアは前線から積極的にプレスをかけるアルテ高崎の守備に苦しみ、持ち味である細かいパスがなかなか繋がらない。また守備では、DFラインの背後や逆サイドへの長いパスを多用するアルテ高崎に対し、もう一つの持ち味である中盤でのプレスがうまく機能せず、なかなか自分たちのリズムが作れない。
 前半10分にFW勝又が右サイド深くまで侵入し中央へクロスを送る場面や、前半12分のMF太田の強烈なミドルシュートなど、個人技から時折チャンスを作りだすものの得点には結びつかず。両チームともにチャンスを作り出したが、ゼルビアに本来のサッカーをさせていないという点で、アルテ高崎のリズムで試合は進んだ。
 どこかリズムがつかめずに迎えた前半28分、アルテ高崎に再三狙われていたDFラインの背後のスペースを突かれ、抜け出した相手FWがGK吉田と一対一となるピンチ。飛び込んだGK吉田が相手FWを倒し、ペナルティキックを与えてしまった。これをアルテ高崎のMF秋葉に決められ先取点を献上した。

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photo/Takuo ABIKO
今季初先発のDF雑賀
打点の高いヘッドで同点ゴール


 先取点を与えたゼルビアだったが、その後の時間帯は主導権をつかんだ。攻守にアグレッシブな動きが徐々に見え始め、アルテ高崎陣内へ攻め込む回数が増えた。
 前半35分には、MF半田からのパスを受けたMF星がペナルティエリア内に侵入しシュート。このシュートは相手DFにブロックされてしまったが、これで得たコーナーキックをDF雑賀が頭で合わせて、すぐさま同点に追いついた。
 雑賀は、今季初の先発出場。貴重な同点ゴールという形で、先発起用の期待に応えた。練習から必死に取り組み、例え出場機会がなくとも、チームを支え続けてきた男の得点に、得点後はチームメイトの大きな祝福の輪ができた。
 DF雑賀の今季初得点で、俄然、勢いが増しアルテ高崎陣内に攻め込むゼルビアだったが、前半ロスタイムに落とし穴が待っていた。前半45分、ゴール前やや左側の好位置で、アルテ高崎がフリーキックを獲得。中央へクロスを送られると、必死にボールに飛びついたDF藤田の頭にわずかにボールがあたり、ボールはファーサイドへ。ボールはそのまま流れ、ゴールラインを割るかに見えたが、ファーサイドにいたアルテ高崎のDF山田が頭で中央へ折り返し、そのボールをFW一柳に決められてしまった。もっとも警戒すべき時間帯に与えてしまった痛恨の失点だった。「追いついて、『さあ、これから!』というところで失点してまった。あの2失点目が特に痛かった(DF雑賀)」。
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photo/Takuo ABIKO
後半は、ゼルビアの怒濤の攻撃。
次々に決定機を作り出す!


 前半ロスタイムに痛恨の失点を喫したゼルビアだったが、後半は、序盤からペースを掴んだ。後半5分、相手DFがクリアしたボールを拾ったMF太田が強烈なミドルシュート! 相手GKも反応できず、ゴールに吸い込まれるかに見えたが、ライン上にいた相手DFがブロックし惜しくもゴールならず。さらに後半8分には、DF藤田の右からのクロスを相手GKがパンチングで防いだが、このボールが短く、MF星がペナルティエリア内でボールを拾い大きなチャンス。星が真横でフリーで待つFW勝又へパスを送ると、勝又はインサイドキックで丁寧にシュート。無人のゴールにそのまま入るかと思われたが、これも、カバーに入った相手DFがライン上でクリアしゴールならず。
 序盤から決定的なチャンスを次々と作り出したが、惜しくもゴールを割ることはできなかった。
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photo/Koichiro YAMADA
雑賀の直接FKで再び1点差。
後半11本のシュートも、勝ち点に結びつかず


 決定的なチャンスを得点に結びつけられない嫌な展開。すると、後半13分に、2点目を決めたアルテ高崎のFW一柳に再びゴールを奪われてしまった。しかし、ゼルビアも必死に追いすがる。後半19分に、正確な右足のキックを武器とするDF雑賀が、直接フリーキックを決めて、すぐさま1点差に迫った。同点、逆転に向けて、もう攻めるしかないゼルビアは、後半19分にMF半田に代えてFW山腰を投入し3トップに布陣を変更。さらに、後半30分にはMF星に代えてMF飯塚を投入した。
 ホームの大きな声援の後押しもあり、アルテ高崎陣内に果敢に攻め込むゼルビア。最後は、前線でターゲットなる山腰へロングボールを送り、そこからチャンスを見いだす攻撃で打開を計ったが、ゴール前にフィールドプレーヤー9人を並べる高崎の分厚い守備を崩せない。後半はアルテ高崎の3倍近い11本のシュートを放ったがゴールを奪うことができず、結局、2−3で敗れてしまった。
 
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photo/Takuo ABIKO
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photo/Takuo ABIKO
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photo/Koichiro YAMADA
 
リリース掲載日:2010年5月31日
 
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