第12回日本フットボールリーグ後期第4節 日 時:7月25日(日)14:00キックオフ 会 場:竜ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド 入場者数 :577人 天候・気温:晴れ・36.2℃ |
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流通経済大学FC 0-3 FC町田ゼルビア
■得点経過 後半22分 雑賀 後半38分 山腰 後半45+1分 山腰
■ スターティングメンバー GK 1修行 DF 3藤田 2津田 4雑賀 16斎藤(広) MF 28星 6太田 15柳崎 11酒井 FW 33木島 7勝又
■ リザーブメンバー 22吉田 24川邊 17鈴木(崇)25鈴木(祐)26北井 9山腰 27小川
■ 途中交代 ハーフタイム 山腰(←酒井) 後半29分 鈴木(崇)(←星) 後半40分 小川(←木島)
■ 警告・退場 後半19分 警告 柳崎 後半29分 警告 雑賀
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JFL後期第4節、FC町田ゼルビアはアウェイの竜ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで18位(後期第3節終了時点)の流通経済大学FCと対戦した。 試合は序盤からゼルビアが主導権を握る展開。前半こそ得点を奪えなかったものの、後半に3得点を奪い快勝した。試合全体の総シュート数は、流経大の5本に対しゼルビアは18本。この数字が物語るように、ゼルビアが相手を圧倒したまさに快勝だった。 この日の勝利で後期リーグ初勝利。最近の試合は思うような結果が得られていなかったが、試合内容も改善し復調の兆しを見せている。順位も再び3位に浮上し、良い状態で次節の首位・ガイナーレ鳥取との試合に臨めそうだ。 8月1日は、改修工事を行う町田市立陸上競技場の今季最終戦。町田サッカーにとって「聖地」とも呼ばれている場所だけに、絶対に勝利したい一戦だ。
試合は静かな立ち上がりとなった。35℃を超える酷暑や、流経大がここに来てメンバーを大幅に入れ替えていることもあり、ゼルビアは様子を見ながら慎重に試合に入った。 しかし、前半10分過ぎに立て続けにセットプレーからチャンスを作ると、その後は徐々にゼルビアのペースに。DFラインを低く設定する流経大に対し、ショートパスを駆使しながら攻撃をしかけた。 前節は出場停止で欠場したFW木島良輔も軽快な動きを披露。時にはMFの近くまで下がりながらパスを多く引き出し、攻撃にリズムを生み出した。また、センターバックとして起用されたDF津田和樹も安定したプレーを披露した。守備では、高いカバーリング能力を活かして相手のカウンター攻撃を未然に防ぎ、攻撃では鋭い縦パスなどでビルドアップにも貢献した。
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photo/Takuo ABIKO |
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前半8分には、右サイドでボールを受けたFW木島が、振り向きざまに相手のDFラインの背後へ鋭いロングパス。このボールにMF星が走り込み、相手GKと一対一の決定機的なチャンスを迎えるかと思われたが、わずかにパスが合わずGKにカットされてしまった。 前半15分、右サイドでボールを受けたMF星がドリブルで相手をかわしペナルティエリア内に侵入。しかし、シュートモーションに入ったところで、相手DFに阻まれてしまいゴールならず。 前半26分、MF星の右からのコーナーキックにDF雑賀がダイビングヘッドで豪快に合わせたが、ゴールは惜しくもバーを超えてしまいゴールならず。 前半35分には、相手のボールを高い位置で奪うと、前がかりとなった相手のスキを突いて鋭いカウンター攻撃。中央で相手DFの注意を引きつけたFW木島が左サイドへボールを流すと、勢い良く走り込んだMF酒井良が左足で強烈なシュート! しかし、これはバーを直撃してしまい惜しくもゴールならず。 ゼルビアが、流経大にチャンスらしいチャンスを作らせないまま、一方的に攻める展開が続いた。しかし、結局、ゴールは奪えず0−0のまま試合を折り返した。
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photo/Takuo ABIKO |
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一方的に攻めたものの、得点を奪えないまま前半を終えると、ゼルビアは後半開始からMF酒井に代えてFW山腰泰博を投入。FW勝又を1列後ろに下げて、前にFW木島とFW山腰を並べるという攻撃的布陣で勝負に出た。「よりアグレッシブな姿勢でゴールを狙うために山腰を早い時間から投入した。彼のゴールへの意欲に期待した(相馬監督)」。 後半も引き続きゼルビアが主導権を握った。細かいパスワークを駆使した攻撃と、集中したセカンドボールへの反応で、長い時間ボールを保持し、流経大を押し込んだ。 後半12分には、FW山腰がポストプレーで中央のMF太田康介にボールを落とすと、MF太田が相手DFラインのウラを狙うFW木島へスルーパス。FW木島が迫力のあるドリブルで詰め寄る相手DFを外すと 、GKと一対一の状態からシュート! しかし、これはわずかにワクを外れてしましゴールはならなかった。
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photo/Takuo ABIKO |
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さらに後半20分には、右サイド深くまでドリブルでえぐったFW木島が中央へマイナスのグラウンダーのパス。これをフリーの状態で待っていたMF星がダイレクトでシュートしたが、これも必死の守備を見せる流経大のブロックに阻まれゴールならず。 決定的チャンスを立て続けに作るゼルビア。いよいよ流経大の守備の攻略も間近という空気が漂い始めた後半22分、セットプレーから待望の先取点が生まれた。大きな弧を描いてファーポストへ飛んだMF星からのコーナーキックを、待っていたDF雑賀が頭でゴールに押し込んだ。DF雑賀の滞空時間の長いジャンプと、身体の落ちぎわにも関わらず正確にゴールの隅を突くことができる技術の高さが光る得点だった。
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流経大は失点直後に最後の交代枠となる3人目としてFWの選手を投入。反撃を試みたが、ゼルビアも集中したプレーでチャンスを作らせない。後半29分にはMF星に代えて、MF鈴木(崇)を投入した。 後半38分には、DF藤田泰成が右サイドをオーバーラップ。一度は相手DFにカットされるものの、粘り強いプレーで再びボールを奪い返し、右サイド深くまで侵入。フォローに来たMF太田を経由して、ペナルティエリア内の右サイドで待つFW山腰へ。山腰は素早く反転し、ドリブルで中央へボールを運びながら、相手のDFのタイミングを巧みに外して左足で強烈なシュート。GKのニアサイドを破りゴールネットを揺らした! さらに、アディショナルタイムにも、途中交代で入ったFW小川巧の鋭いドリブル突破から、FW山腰が再びゴールにねじ込み、試合を決定づける追加点を奪った。FW山腰はこれで2試合連続のゴール。持ち前のペナルティエリア内での決定力の高さを発揮している。また、途中交代で入ったMF鈴木(崇)、FW小川のプレーも光った。 試合はこのまま3−0で終了。ゼルビアが相手を圧倒し後期初勝利を掴んだ。この試合まで4試合続いていしまっていた退場者もようやくストップした。 「自分たちのやりたい形のサッカーができ、3点差で勝利することができたことは素直に喜びたいと思います。今日の勝利を自信に繋げるためにも、次節の試合が非常に大切となります。この流れのまま、次節は野津田で自分たちの力を爆発させたいと思います。次節は町田市内での今季最終戦。皆さんの勝利への期待も大きいと思いますが、次節を戦うための準備はしっかりできたと思っています。(相馬監督)」
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photo/Koichiro YAMADA |
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photo/Koichiro YAMADA |
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リリース掲載日:2010年7月26日 |