• かなさんどー

    「かなさんどー」は、町田市役所そばで8年間営業を続ける沖縄料理店。市役所の職員さんや町田高校の先生も訪れるといいます。ゼルビア屋台村でのメインメニューは、沖縄そばを使った「焼きそば」。食べてみると、ボリューム感のある見た目からはなかなか想像できない、さっぱりした味付け。「濃い味付けにはせず、素材本来の味をなるべく活かすようにしています」とは、オーナーの横淵かつ子さん。沖縄には「ぬちぐすい(命の薬)」という言葉がありますが、横淵さんの心遣いが作りだす料理は、まさに「ぬちぐすい」です。
     
    添加の黒糖を使って作った「サーターアンダギー」は、生地をまる一日寝かせて自然発酵させるという手の込みよう。お店でも一週間に一度しか売っていないとのこと。しかも一度に50個しか作れないから、すぐ売り切れてしまうという「幻の一品」。ほおばると、黒糖の自然な甘さが口の中に広がり、思わず頬がゆるんでしまいます。
       




    咲酒屋(えぐしや)

    栗平駅前にある居酒屋「咲酒屋(えぐしや)」は、鮮魚料理と焼き鳥が自慢。各地の地酒や焼酎もそろった、お酒好きにもたまらない店になっています。ゼルビア屋台村に出しているメニューは「焼き鳥」。味のヒミツは、お店に伝わる秘伝のタレ。開店以来8年間、継ぎ足しながら使ってきたタレは、まさに店の顔。咲酒屋にしか出せないオリジナルの味を生み出しています。タレの味をしっかり生かすために店長の久松さんがこだわっているのが、焼きたてを食べてもらうこと。「お店と同じ焼き加減で、その場で焼いてお出しします」と久松さん。焼きたてを、熱いうちにどうぞ。
     
    ゼルビア屋台村では、お店で出している焼き鳥の中から4種類をセレクトして提供しています。中でも人気は、その全部が楽しめる「4本セット」(350円)。「お店と同じ値段、1串100円でお出ししていますが、4本セットは50円もおトクです」と久松店長。おなかに余裕があっても、財布に余裕のない向きには、ぜひ。
       




    スワンカフェ&ベーカリー

    試合終了後にお客さんが集まる屋台があると聞き、訪れたのは「スワンカフェ&ベーカリー」。ワゴンにずらりと並んだパンを目当てに、多くのサポーターが集まっていました。観戦のお供だけでなく、おみやげとしても大人気の様子。「試合のたびに来てくださる常連さんもいらっしゃいます」とは、副店長の植松さん。もともとは中町にあるパン屋さん兼喫茶店。その母体は、障がい者の社会参加を支援する社団法人「ウィズ町田」。パンの製造販売も、障がい者が働くことのできる場を作る、という「ウィズ町田」の活動の一環でもあるのです。
     
    一番人気は「ショコラ」(170円)。たっぷりのチョコレートを使って焼きあげた優しい甘さのパンは、なんと1日で100個売れることもあるという人気ぶり。「『食べると勝つ!』と、ゲンを担ぎに来てくれるジュニアユースの選手もいるんですよ」とは植松副店長。主婦から若い選手まで、幅広く愛されています。
       





    屋台村の中でもひときわ目立つ店構え。試合前やハーフタイムはもちろん、試合が始まってからも行列は途切れることがありません。「匠」は、たこ焼き、クレープ、ホットドッグの店。相模原を中心にケータリングを展開しています。「まずはたこ焼きを食べてみて!」と、オーナーの「おっくん」こと近江さんにすすめられるがままに口にすると… おいしい! アツアツで柔らかい生地が口いっぱいに広がって、なんとも至福の味。「この生地にたどりつくまでには苦労しましたよ」とは近江さん。いつも活気あふれる「匠」には、勝又選手や柳崎選手も、時々顔を出すそうですよ。
     
    もうひとつのおススメは「クレープ」。モチモチの生地にあわせるのは、甘さひかえめ、さっぱりした生クリームと、チョコレート、そしてバナナ。定番の「チョコバナナクレープ」は、やはり人気だそうです。そうそう、オニオン・ピクルスと一緒に楽しめる、本格派のホットドッグも忘れずに食べてみてください。
       




    町田酒販協同組合

    ホームゲームで飲む生ビールは旨い! と常々思っていたのですが、雰囲気のせいとばかりは言えないようです。町田酒販協同組合さんは、お酒のプロ集団。旨くないわけがない。「生ビールは温度管理が命」と言う土屋理事長。温めないことはもちろん、急に冷やしすぎないことも大事。クーラーボックスと氷を使って、きめ細かい温度管理のもとに提供される生ビールは、納得の旨さ。「マナーとルールを守って楽しんでもらいたい」と、車での来場者のためにノンアルコールビールを提供したり、「ハンドルキーパー」運動を啓蒙したりもしています。
     

    町田にも地酒があるんですよ、知ってました? 清酒「尾根桜」は、尾根緑道にちなんで名づけられた酒。町田で作られた米を原料にしています。焼酎「太古のめざめ」は、なんとあの薬師池名物「大賀ハス」が原料。「大賀ハス」は約2000年前の縄文遺跡から出土したハスの種から発芽したものです。町田の地酒、おみやげに買って帰る人も多いとか。




    ネオキッチン・グリーン

    オーナーの坂野(ばんの)さんが一人で切り盛りする屋台「ネオキッチン・グリーン」。唐揚げ、チキンカツと、鶏料理が専門。平日は都内のオフィス街でお店を出しています。今回、ゼルビアには初の出店です。値段と味にうるさいサラリーマンやOLの厳しい目にさらされてきた実力派。「手作りを、揚げたてで食べてもらいたい。ですから、仕込みには頭と時間を使います」とは坂野さん。「ネオキッチン・グリーン」をはじめてまだ1年ほど。坂野さん、もともとはサラリーマンだったそうですから「食べる側」の気持ちがよくわかっているのでしょう。
     
    「唐揚げ弁当」は、坂野さんの工夫が詰まった自信の一品。「普通お店で食べる唐揚げよりも、味付けを少し濃くしています」。醤油としょうがでパンチをきかせた唐揚げを、なんと「ハニーマスタード」でいただきます。これが力強い味付けの唐揚げと、意外なマッチングを見せるのです。もちろん、タルタルソースもありますからご安心を。
       




    ミッキーフードサービス

    東京・埼玉・千葉などでもう20年も移動販売を続けている「ミッキーフードサービス」。冬は焼きいも、夏はアイスやかき氷と、季節の味を届けてきましたが、代表の笠原さんが4年ほど前から注目しているのが、イタリアのアイスクリーム「ジェラート」。「珍しいというだけじゃなく、味と食感のよさが気に入りました」。濃厚で粘りのある食感が特徴のジェラートですが、実は低カロリーで乳脂肪分も少なめ。最近では「健康」も食のキーワードになっています。この夏は濃厚、かつヘルシーな「ジェラート」を食べながら観戦、はいかがでしょうか?
     
    ジェラートの一番人気は「北海道クリームチーズ」。なんと意外な、と思いましたが、食べてみるとさっぱりとした味わいに、納得。笠原さんが次に出してくれたのは「ベルギーチョコ」。クリームチーズと合わせると「さっぱり」かつ「濃厚」で、ちょうどいい。他に暑い日には「カシス」なんかもよく出るそうです。
       




    マハラニ

    「マハラニ」は町田市内に2軒のお店を持つ「インド・ベンガル料理店」。ん、ベンガル料理? 「ベンガル料理は魚が中心で、味付けも比較的優しいんです。日本の方にはあうと思いますよ」と、お店の方が説明してくれました。ゼルビアには去年から出店しているそうです。メインはやっぱりカレー。チキンとキーマの2種類あるカレーは、20種類もの天然スパイスを使って作ります。その味は日本人の舌にあわせて、まろやかに、食べやすく。「うちのナンは日本一おいしいんですよ」とおっしゃるので、「食べさせてくださーい」とお願いすると「それはお店で」の一言。うーん、食べてみたいぞ、日本一のナン。
     
    人気はチキンカレー。玉ねぎをベースに、たくさんのスパイスを使って仕込みに6時間以上かけ、さらに一晩寝かせてコクを出したルーは本格的、それでいて食べやすい味。他にお店のタンドール窯で焼いたタンドリーチキンもおススメ。マンゴーラッシーやチャイなどの飲み物と一緒に味わえば、気分はすっかりエスニック!
       




    みなせん

    とにかく、行列がとぎれない。お話を聞くタイミングがとれない。で、ずーっと見ていたんですが、時々テニスウェアのお客さんがいらっしゃったりして、サポーター以外の方も多そう。「みなせん」は、大阪名物「いか焼き」の店。オーナーの小林さんによると「小麦粉の生地にイカを入れ、両面を鉄板でプレスしたもの」がその定義。プレスすることで、生地にモチモチ感が出て、焼きあがりが早くなるそうです。「関東では“これから”の食べ物。地道にやっていきます」とは小林さんですが、行列を見ているとブレイク間近の予感がします。
     
    人気は「玉子入り」。他にチーズ入り、チーズ玉子入りがあります。さらにイカをぶたに変えた「ぶた焼き」も。小林さんは多摩地区を中心に移動販売をしているそうで、最近ではリピーターもついてきて少しずつ手ごたえを感じているとか。はやりモノ好き、新しい味を体験したいという方、今がチャンスかもしれませんよ!